お墓参りガイド 服装や持ち物、代行サービスなど紹介 お正月や喪中の時のお参りについても解説

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年の瀬が迫り、今年も残りわずかとなってまいりました。
年末年始は、新しい年を迎える準備の時期であり、多くの人々にとって特別な意味を持つ瞬間です。
この時期は家族が集まり、一年の終わりと新しい始まりを祝います。

毎日忙しい生活を送っている方の中には、なかなかお墓参りに行くことが出来ず、年末年始のお休みのタイミングでお墓参りをしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
お墓参りは、家族や先祖を偲ぶ大切な時間ですが、実は「いつ行けばいいの?」「何か必要なものはある?」と迷うこともあるかもしれません。
特に、年末年始や喪中など、ちょっと特殊な状況の場合、「これって大丈夫?」「お正月にお墓参りに行ってもいいものか」と心配になる方もいるかもしれません。

そこで今回は、お墓参りにまつわるさまざまな疑問をわかりやすく解説します。
お供え物やマナーのポイントはもちろん、最近話題の代行サービスについてもご紹介します。

お墓参りに行ってはいけない日はある?

「お墓参りに行ってはいけない日」というのを聞いたことがあるかもしれません。
実際行ってはいけない日というのは存在するのでしょうか。

実は「この日はお墓参りはしてはいけない日」というのは特にありません
仏滅の日はお参りを避けるべきという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、仏教と六曜は関係がないため、仏滅にお参りをしても何の問題もありません。
ただし、地域や宗教によっては特定の日を避ける習慣がある場合もあります。

昔はお墓参りに行ってはいけない日、「忌み日」という風習があったようですが、これらは一般的なルールというよりは、各家庭や地域の習慣、宗教的な考え方によることが大きかったようです。

現代ではこのような習慣は薄れつつあり、多くの人は、日程の都合上や、故人を偲ぶ気持ちを大切にしてお墓参りに行っています。
地域や家族の習慣を尊重しつつ、自分や家族にとって「都合が良い日」を選ぶことが大切です。

基本的には、お墓参りの時期や頻度に決まりはありません。
気が向いた時や、何か報告したいとき、時間が出来たときなど、好きな時に行っても大丈夫です。
行けるときにしっかりと感謝の気持ちを伝えることが何よりも重要です。

お墓参り

 ◇一般的なお墓参りの時期とは

一般的に、お彼岸、お盆はお墓参りに行く期間とされています。
お彼岸の期間中は家族が集まり、先祖の墓を訪れて清掃し、供養を行うことで、故人の魂を慰め、家族の絆を深める期間と言われています。
お盆は、日本の伝統的な年中行事の一つで、亡くなった先祖の霊をこの世に迎え入れ、供養する期間です。

祥月命日(故人の没年月日と同じ月日)、月命日(毎月訪れる故人が亡くなった日にち)にお墓参りへ行かれる方も多いです。

また、進学や就職、結婚や出産など、人生における節目の出来事の時には、報告をしにお墓を訪れたりもします。

 ◇年末年始(お正月)のお墓参り

お正月にお墓参りに行っても大丈夫なのか、不安になる方もいるかもしれません。

基本的に、年末年始にお墓参りに行くことは全く問題ありません

お正月にお墓参りに行くことに悩まれる方の多くは、「縁起が悪い」という考えがあるからだと思います。
お墓=お悔やみごとのイメージがあるため、お正月というおめでたい時期に、お悔やみの場所に行くことに抵抗感を持つ方も少なくありません。

しかし、お墓参りとはご先祖様への冥福を祈り、感謝や供養の気持ちを伝えることです。
お墓は、ご先祖様が眠っている場所であり、決して縁起が悪い場所ではありません。
年末年始のお墓参りも全く問題なく、親族が集まるタイミングでみんなでお参りできる良い機会であると言えます。

では、なぜ年末年始のお墓参りは良いのでしょうか。

1年の感謝を伝える
年末にお墓参りをすることで、一年の締めくくりの節目として、ご先祖様へ一年の感謝を伝えることができます。

新年の挨拶
お正月にお墓参りをすることは、ご先祖様に新年の挨拶をし、家族の安泰を祈る機会となります。

家族の絆を確認
年末年始は帰省のタイミングでもあるので、家族や親族が集まりやすい時期です。
家族や親族のみんなでお墓参りをし、一緒にご先祖様を偲ぶことができます。

ただし、宗教宗派や地域などの慣習、考え方などで異なる場合もあります。
また、家族や親せきに「お墓参りは年末年始には行かない方が良い」という考えの方がいる場合もあります。
宗派や地域、家庭ごとに習慣や考え方が異なる場合もあるので、無理なく周りと合わせて決めると良いでしょう。

実際、年末年始に家族と共にお墓参りに行かれている方もたくさんいます。
晴れやかな気持ちで1年をスタートするためにも、年末やお正月のお墓参りをおすすめします。

 ◇年末年始にお墓参りに行くときの注意点は?

年末年始のお墓参りも普段のお墓参りと変わりありません。
ただし、いくつか注意点する点があります。

霊園の運営時間に注意する
年末年始でも霊園やお寺は開いていることが多いですが、開園時間や閉園時間が変更になって、時間短縮されている場合も考えられます。
現地でお花や線香などのお供え物を買う場合や、掃除道具を借りる場合は、管理事務所の営業時間も事前に確認しておきましょう。

時間に余裕を持つ
年末年始は帰省をされる方も多く、道路や公共交通機関が混雑する可能性があります。
お墓参りに行く道路の渋滞や、公共交通機関の年末年始の運行時間の変更などもあるため、事前に確認し、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
また、この時期は日が短く、日が暮れると足元が見づらくなり寒さも厳しくなるため、早めの時間帯にお墓参りに行かれることをおすすめします。

防寒対策をしっかりする
年末年始はかなり寒くなっています。
せっかくの年末年始に、お墓参りに行って風邪をひいてしまうことのないように、防寒対策をしっかりして行くようにしましょう。
地域によっては、積雪や道路の凍結している場合もあります。
安全や体調を第一に考え、無理なく予定を立てましょう。

お墓参りの作法は、普段と変わりありません。
墓所内とその周辺のお掃除や、植木の手入れを行い、そのあとお供えやお参りをしてください。
冬は空気が乾燥しているので、お線香やろうそくを使用する時は、火の始末には十分注意してください。

お墓参りの持ち物

お墓参りに行くときは、お線香、お花、お供えする水や食べ物や、墓所の掃除をするための掃除用具などを持っていきましょう。

お墓の近くに売店などがある場合は、お線香・お花などは現地で買うことができます。
また、霊園の管理事務所で販売している場合もあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
掃除用具や手桶などは、お寺や管理事務所で備えていることが多いです。

一般的な持ち物を紹介しますので、参考にしてください。

  • お線香お墓参りにお線香は欠かせません。
        仏教においてのお線香は、束で使用して香煙をたくさん出し、その場所と自分自身を清めると言われています。
        お香は広く隅々までその香煙が届くことから、差別なく施しを与える仏様の慈悲を意味しています。
  • 清掃用具お墓の掃除用に、手袋、ほうき、ちりとり、やわらかいスポンジ、ゴミ袋などを持参します。
         お墓がきれいな状態を保てるように心がけましょう。
  • お参りをする人の心を清めるという意味があります。
      お墓の掃除や、お花を活けるためにも使います。
  • お供え物季節の果物や、故人の好物な小さめのお菓子などが良いでしょう。
         霊園によっては、お供え物はカラスなどに荒らされてしまうため、持ち帰るようにルールがある場合もあります。
         事前に確認するか、念のためすぐに持ち帰れるようなお菓子などを持って行くことをおすすめします。
  • お花お盆やお墓参りなどの定番の花は菊です。
       花持ちがいいこと、花粉や花弁が落ちてお墓を汚しにくいことなどから、昔からなじみのある仏花です。
       ですが、特にこれという決まりはないので、故人の好きだった花や、季節のお花などで問題ありません。
  • 水分補給の飲み物お墓の掃除をすると、意外に汗をかいたりします。また、夏場の墓所は暑いため、水分補給できるものを持って行くことをおすすめします。

お墓参りの作法やマナー

 ◇基本的なマナーや服装

お墓参りには、基本的には特別な決まりや作法などはありません

お墓参りの際の服装にも特別な決まりはないので、喪服でなくてはいけないというルールなどはありません。
ただし、夏場は気温が高い上に、墓石からの照り返しなどもあるので、墓所はかなり暑くなります
直射日光を避けるために日傘や帽子などを準備していくと良いでしょう
また逆に、冬場はしっかり防寒対策をして行くようにしましょう。
また墓所によっては、蚊や虫がいる場合もあるので、そのような場合は長袖を着用してくることをおすすめ
します。

墓地までの共用の通路が土の場合もあるので、ハイヒールなどの歩きにくい靴は避け、掃きなれた汚れても大丈夫な靴で行くと良いでしょう。

お墓参りに特別なマナーやルールはありませんが、霊園内は他の家族の墓地もたくさん並んでいるため、掃除をするときなどには周りの墓所への配慮は必要です。
その他霊園内の決まり事などがあることもあるので、事前に霊園のルールは確認しておくと良いでしょう。

 ◇お供えしたお花はどうするべき?

お墓参りでお供えしたお花は帰るときにどうすればいいのか迷うことはありませんか?
そのまま置いていくのが良いのか、持ち帰るべきなのか、地域やマナーによって対応が異なる場合があります。

基本的には、お供えしたお花はそのまま置いていくのが一般的です。
次回お墓参りに来たときに、枯れたお花はお掃除して片付けるようにしましょう。

ただし、散らかりやすいお花などは帰り際に片付けた方が良い場合もあります。
お供えするお花は、周囲のお墓にも影響を与えないよう、風で飛び散る可能性のあるものを選ばないで持って行くと良いでしょう。
もし、お供えしたお花を持ち帰る場合は、袋や新聞紙などを用意して行くと便利です。
家に戻ってから花瓶に飾り直すことで、供養の気持ちを長く保つことができます。

一部の墓地では、「お花は持ち帰る」「一定期間で管理者が処分する」といったルールが設けられている場合もあるので、お花の処理についての案内や霊園のルールなどを確認しておくと良いでしょう。

お墓参り お花

喪中の場合のお墓参り

喪中にお墓参りをすることは問題ないのか不安に思われる方もいるかもしれませんが、喪中でもお墓参りに行くことは問題ありません
喪中とは、一般的には故人を失った遺族がその死を悼む期間を指し、この間は結婚式や祝い事を控えるという習慣が日本にあります。
新年には、年賀状やお正月飾り、初詣など慎む習わしがあります。

喪中は、故人を偲び、慎ましく過ごす期間です。
だからといってお墓参りが禁じられているわけではありません。
仏教では、お墓参りは故人を悼み、供養する行為であり、喪中にあっても行って差し支えないとされています。
実際、喪中の期間にお墓参りをして故人を偲ぶことは、故人への敬意を示す行為として非常に意味があります。

ただし、最終的には家族や親族、地域などの慣習や考え方によって異なる場合があるので、事前に家族に確認しておきましょう。

お墓が遠方にある場合のお墓参り

お墓が遠方にある場合、定期的にお墓参りを行うのが難しいことがあります。
しかし、故人を偲び、お墓を大切にする心は変わりません。
遠方のお墓をどのように管理し、敬うかについて、いくつかの対処方法を紹介します。

 ◇地元の親族や知人に依頼

遠方に住んでいても、お墓のある地域に親族や知人がいる場合は、彼らにお墓参りをお願いすることも一つの方法です。
年に一度や特定の節目だけでも、代わりにお墓参りをしてもらうことで、故人への思いを伝えることができます。

 ◇自宅での供養

お墓が遠方にある場合、自宅でも故人を偲び、供養することができます。
お墓参りにはなかなか行けなくても、仏壇や写真の前でお線香をあげ、手を合わせて故人を思う時間を持つこと自体が大切です。

 ◇お参り代行サービスなどの利用

最近では、石材店などでお墓参りを代行してくれるサービスもあります。
お墓が遠方にある場合や、身体的・時間的な理由でお墓参りに行けない場合に利用できるのが、お墓参りの代行サービスです。
これは石材店などの専門の業者が、依頼者に代わってお墓参りを行い、故人への敬意を表すものです。

サービスの内容は業者によって異なりますが、お花やお線香を上げるなど、依頼者の要望に応じた形でお墓参りを代行してくれます。
お墓の掃除などの依頼も出来ます。
参拝後の報告として写真や報告書を提供してくれる場合もあります。

遠方に住んでいる場合や忙しくてお墓参りに行く時間が取れない人も、代行サービスを利用することで、お墓の専門的な清掃や管理を行ってくれるため、お墓が常にきれいな状態を保つことができます。

ただし、信頼できる業者を選ぶことが重要です
また、サービスの費用は業者や依頼内容によって異なってくるので、事前に調べてから依頼した方が良いでしょう。

お墓 掃除 代行サービス

お墓参りにおけるQ&A

 Q,お墓参りに適した時間帯は?
  基本的には日中、特に午前中から午後の早い時間帯が好ましいとされます。
  この時間帯は、一般的に墓地が開いており、訪問しやすいだけでなく、日光が十分にあるため、安全にお墓の周囲を清掃したり、お供え物を整えたりすることができます。
  ただし、季節やその日の天候によって、お墓参りに適した時間帯は変わります。
  暑すぎる日は、早朝や夕方の涼しい時間帯を選ぶことが望ましいです。

 Q,神道式のお墓参りは?
  神道でも、仏教の初盆や新盆はお墓参りをします。
  その他にも祥月命日や年忌法要にあたる式年祭(しきねんさい)に合わせてお墓参りをするところは仏教と変わりありません。
  仏教では線香を焚き「焼香」をしますが、神道ではロウソクを灯し、「玉串(榊)」をお供えします。

 Q,キリスト教のお墓参りは?
  キリスト式では、仏教ほどお墓参りを重視していません。
  そのためお彼岸やお盆のように一斉にお参りする習慣はありません。

おわりに

基本的に、お墓参りに「絶対に行ってはいけない日」はありません。
それは、年末もお正月も変わりありません。
そして、喪中の時でも、お墓参りに行くのは問題ありません。

気が向いた時や、何か報告したいとき、時間が出来たときなど、好きな時に行っても大丈夫です。
行けるときにしっかりと感謝の気持ちを伝えることが何よりも重要です。

お墓が遠方で自分でのお参りが難しい場合は、現代のニーズに合ったサービスを利用してお墓参りをすることも、新しい供養の形の一つです。今回の記事をきっかけに、改めてお墓参りについて考えるきっかけとなればと思います。

一年の締めくくりに感謝の気持ちや、お正月に新年の抱負などを伝えに、是非、ご先祖様に挨拶しに行ってみてください。

平成東武霊園には、一般墓から永代供養墓まで、多彩な区画の様々なタイプのお墓がございます。
それぞれの家族の価値観や供養の形から選択していただくことが出来ます。
大切な方々と共に、ご先祖様と、これから繋いでいく家族のために最善の供養の形を選択していただけばと思います。

監修者情報

渡辺裕
(わたなべゆたか)

1984年生まれ。千葉県松戸市育ち。実家が石材店のため、幼い頃からさまざまなご家族様の供養に触れて育つ。大学卒業後は法人向けソリューション営業に従事し、その後当石材店に勤務。多くのご家族様のお墓の建立に携わり、2017年に4代目店主として代表取締役に就任。終活に関する資格を多数所有し、幅広い知識と経験でお客様に寄り添ったサポートを心がけている。

有限会社 千代田家石材店/代表取締役
一般社団法人 日本石材協会/認定 お墓ディレクター 2級 認定番号 21-200080-00
一般社団法人 終活カウンセラー協会/終活カウンセラー 2級
一般社団法人 日本看取り士会/看取り士
一般社団法人 日本尊骨士協会/尊骨士

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