忌日法要と年忌法要について 法要前の準備や2025年の年回表も紹介 弔い上げについても知っておこう
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家族が亡くなった後は、お通夜や告別式などの葬儀があり、慌ただしい日々が続きます。
一般的には、四十九日法要と共に納骨を行って一段落付くことが多いですが、それで終わりではありません。
故人の命日を起点にして、そのあとも定期的に法要を行います。
大切な人を見送った後、私たちができることの一つが「年忌法要」や「回忌法要」です。
これらは故人を偲び、感謝の気持ちを伝える大切な行事です。
お墓参りやお供え物の準備、親族との集まりなど、いざ準備を始めると「何をどうしたらいいの?」と悩むことも多いかと思います。
この記事では、年忌法要や回忌法要についての基本や、準備のポイント、2025年の年回表もご紹介します。
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目次
●年回法要とは
年回法要は、故人の亡くなった日を基に、特定の日に行われる法要のことです。
故人を偲び、家族や親しい人たちが集まってお祈りをする仏教行事です。
仏教では、亡くなった後も魂が成仏し、安らかでいられるようにと祈りを捧げることがとても大切だとされています。
この祈りを形にしたものが「法要」です。
法事には「忌日法要」と「年忌法要」の2種類があり、それをまとめて「年回法要」と呼びます。
◇忌日法要
忌日法要とは、亡くなった日から日数を数えて行う法要です。
亡くなってから100日後に行われる「百か日法要」までを「忌日法要」と呼びます。
7日ごとに、初七日(しょなのか)・二七日(ふたなのか)・三七日(みなのか)・四七日(よなのか)・五日(いつなのか)・六七日(むなのか)・七七日(なななのか)の全部で7回あり、それぞれに意味があります。
その中でも、最初の「初七日」と、忌明けのタイミングである「七七日(四十九日)」は一般的に重要とされている法要です。
初七日
仏教では、故人が極楽浄土へ行けるかどうか、閻魔大王が審判をする期間が49日間と言われています。
その最初の審判が行われる日を「初七日」と呼びます。
亡くなった方の魂は、7日目に、三途の川のほとりに行き着くとされています。
三途の川には、緩やかな流れの所と、急な流れの所があるため、この最初の裁きによって、故人がどこを渡れるかが決まると言われています。
故人がより苦労のない道のりになり、無事来世へたどり着けるよう、法要を行ってお祈りします。
基本的には亡くなってから7日目に行われる法要ですが、最近は、遠方の親族や友人の負担を考え、葬儀の日にまとめて行われることも多くなってきています。
七七日(四十九日)
七七日(四十九日)法要は、忌中の最後の法要です。
来世の行き先が決まる大切な日なので、家族や親族だけでなく、友人知人が集まって極楽浄土に行けるように法要を行うことが多いです。
四十九日の裁きが終わると、故人の魂はこの世に別れを告げて浄土へと旅立つとされているため、遺族はこの日を忌明けとして、通常の生活に戻ります。
このように四十九日法要は、故人にとっても、遺族にとっても、一つの区切りとなる大切な法要です。
◇年忌法要
年忌法要とは、毎年やってくる故人の命日に合わせて行われる法要です。
故人が亡くなってから満1年目に行われる「一周忌」は、年忌法要の中でも最も重要とされています。
遺族は一周忌までが喪に服す期間で、一周忌を迎えると喪が明けると言われています。
一周忌
亡くなって1年目に行われる最初の年忌法要です。
三回忌
一周忌の翌年に行う年忌法要です。
三回忌(満2年目)以降は、「回忌」という数え方になります。
これから3年目を迎えるという意味で三回忌と呼びます。
その後の法要
その後は、命日から数えて満6年目に営まれる七回忌、同じように十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、三十七回忌、五十回忌と続きます。
●年回法要を行うのはなぜ?
では、なぜ年回法要は執り行われるのでしょうか。
故人の魂の安らぎを願うため
年回法要は、故人の魂が来世や極楽など、死後の世界で安らかに過ごせるように祈るために行われます。
特に、仏教の教えに基づいて、死後の魂の平安を願う意味合いが強いです。
故人への感謝と追悼
年回法要は、故人との思い出を振り返り、生前の功績や教え、改めて故人へ感謝する機会となります。
遺族や親族が集まり、故人の思い出を共有することで、故人への感謝と追悼の意を示します。
家族の絆を強化するため
年回法要は、家族や親戚が集まる機会となるため、お互いの絆を強化する役割を果たしています。
最近は、親族が集まる機会が少なくなってきているため、法要を行い、一緒に故人を偲ぶことで、家族間の結びつきが強まります。
故人の業(カルマ)の浄化
仏教では、故人が生前に積んだ業(カルマ)を浄化し、来世での苦しみを軽減するために法要が行われると言われています。
これにより、故人の魂がより良い輪廻を迎えることができると考えられます。
このような理由から、年回法要は単に宗教的な儀式というだけではなく、故人への敬意を表し、家族や親族が集まる重要な行事となっています。
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●法要行うための準備 お布施の金額は?
法要を計画する際に押さえておきたいポイントをお伝えします。
日程の決定
年忌法要は、故人が亡くなった日を基準に「命日」に合わせるのが基本ですが、参加する家族や親族の都合に合わせて前後の日にちで予定を決めると良いでしょう。
僧侶の予定確認
法要ではお寺の僧侶に読経をお願いすることが一般的です。
希望する日時が決まったら、早めに僧侶に連絡し、スケジュールを確認しましょう。
親族への連絡
特に遠方に住む親を呼ぶ場合は、大まかな予定を早めに共有しておくとスムーズです。
必要な準備
- お供え物
故人が好きだったお菓子や、季節に合った果物などが良いでしょう。
お供えするお花なども準備します。 - 僧侶への依頼
お寺に法要をお願いする場合は、日時や場所を伝え、当日のスケジュールを確認しましょう。 - お斎(おとき)の準備
法要後の食事会をする場合は、その手配をしておく必要があります。
仕出し弁当や、食事をする場所の予約を事前に済ませておきましょう。 - その他の備品
線香、ロウソク、数珠など、当日必要なものを事前に確認しておきましょう。 - お墓の掃除
あまりお参りに行けていない場合、墓所内に草が生い茂っていたり、植木が伸びていたりすることがあります。
法要前に一度お墓へ行き、事前に掃除を行っておくと良いでしょう。
自分たちでは掃除をする事が難しい場合、石材店に依頼すればお掃除をしてくれる場合もあるので、ぜひ頼ってみてください。
法要のお布施の金額はいくら?
お布施の金額に決まりはありません。
地域や宗派によっても違いがありますが、一般的な相場としては3万円~5万円と言われています。
ただし、檀家さんの場合などは、お布施の金額は異なってくることもあるので、お寺に直接確認を取った方が良いでしょう。
また、お布施は法要の数によって変わってくることが多いです。
例えば、7回忌法要と13回忌法要の2つの法要をまとめて行う場合などは、お布施の金額も変わってくるので、事前に確認しておきましょう。
また、お布施とは別に、お車代を渡せるように準備しておくと良いでしょう。
お車代の相場は5千円~1万円程度と言われています。
お布施とお車代は、別々の封筒に用意して渡せるようにするのが一般的です。
●令和7年度 年回表は?
来年(令和7年)の年回表を紹介します。
故人の亡くなった年が年回忌にあたる場合は、法要を行うためのスケジュールを早いうちからたてておくと良いでしょう。
年回 | 没年(西暦) |
---|---|
1周忌 | 令和6年(2024年) |
3回忌 | 令和5年(2023年) |
7回忌 | 令和元年(2019年) |
13回忌 | 平成25年(2013年) |
17回忌 | 平成21年(2009年) |
23回忌 | 平成15年(2003年) |
27回忌 | 平成11年(1999年) |
33回忌 | 平成5年(1993年) |
37回忌 | 昭和64年(1989年) |
50回忌 | 昭和51年(1976年) |
●年忌法要はいつまで続けるべき?
年忌法要をどこまで続けるべきかは、宗派や地域、家庭の考え方によって異なります。
一概に「ここまで」と決められているわけではありませんが、一般的な目安として33回忌法要や50回忌法要を「弔い上げ」として最後の法要とすることが多いです。
地域によって法要の期間や重要視される年忌が異なることがあります。
その場合は、地域の習慣を参考にするのも一つの方法です。
法要を続けることで親族が集まる機会を大切にしたいという意見がある場合、続けていくことも良いでしょう。
一方で、親族の負担を軽減するために早めに弔い上げを行う選択肢もあります。
家族・親族の意見も聞いて、いつまで続けるか決める必要があります。
◇年忌法要を行うのが難しい場合
近年では、家族や親族の生活スタイルが多様化しているため、家族や親族全員が集まるのが難しいこともあります。
そういった場合はどのように対応すればよいのでしょうか。
人数や規模を縮小して行う
年忌法要と聞くと、親族みんなが集まって、読経してもらい、食事をするというイメージがあるかと思いますが、大規模な法要を行わなくてはいけないわけではありません。
近年は、家族の在り方の変化や、23回忌、27回忌とずっと続いていく中で、故人のこと知っている人も少なくなってくると思います。
大規模な法要を行うのではなく、家族、身内だけで少人数で供養を行うかたちで行う法要のスタイルで問題ありません。
また、命日などにこだわらず、多少命日から前後した日にちで行っても問題ありません。
お寺や僧侶に依頼する
本来は、年忌法要は家族が集まって行うことが望ましいですが、仕事の都合などによって行えない場合もあります。
そういった場合は、僧侶やお寺様が代わりに読経していただける場合もあります。
または、お塔婆のご依頼などをすることでも、供養の気持ちを表すことが出来ます。
まずは、僧侶や石材店などに相談してみると良いでしょう。
◇弔い上げとは
弔い上げとは、故人の供養の一区切りとして行われる最後の年忌法要を指します。
この法要をもって、以後の年忌法要は行わず、故人を「先祖」として祀るようになります。
弔い上げは、故人を供養し続ける大切な節目であり、家族や親族が集まり、故人を偲ぶ最後の大きな機会となります。
故人を先祖として祀る
弔い上げは、故人が個別の供養対象から、家族全体の「先祖」として祀られる存在へと役割が移る大切な節目です。
これには、故人が家族の守護者としての役割を担い、日々の供養の中で敬意と感謝を捧げられる対象となるという意味が込められています。
区切りをつける
家族や親族にとって、年忌法要を一区切りとし、そのあとは日常の中で供養を行うこととなります。
遺族が心の整理をつけるための節目としての役割もあります。
◇弔い上げ後の供養
弔い上げを終えた後も、供養そのものが終わるわけではありません。
日常的な供養を通じて故人を偲び続けます。
仏壇は、先祖を祀るための中心的な場所です。
朝晩、仏壇や位牌に向き合ってお線香をあげて手を合わせてお祈りする習慣を続けることで、故人や先祖全体への敬意を示します。
また、お盆やお彼岸、命日には仏壇のお掃除や、お墓参りに行くことなど、日常的な供養に終わりはありません。
大切なことは「故人への感謝や供養の気持ちをどう形にするか」です。
僧侶や家族と相談しながら、無理のない形で弔い上げを行い、その後の日常的な供養へと繋げていくことが理想的です。
●おわりに
年忌法要や回忌法要は、故人を偲び、家族や親しい人たちが集まる大切な時間です。
法要の準備などで、初めてだと戸惑うことも多いかもしれません。
ですが、一番大切なのは故人への感謝の気持ちと、家族や親族との絆を深めることです。
法要をどのように行うべきか、いつまで続けるべきかに正解はありません。
故人への想いを形にし、家族の状況や気持ちに寄り添った形で供養を続けることが大切です。
年回法要だけではなく、仏壇に手を合わせることやお墓参りなど、日常生活の中でできる小さな供養を続けていきましょう。
平成東武霊園には、一般墓から永代供養墓まで、多彩な区画の様々なタイプのお墓がございます。
それぞれの家族の価値観や供養の形から選択していただくことが出来ます。
大切な方々と共に、ご先祖様と、これから繋いでいく家族のために最善の供養の形を選択していただけばと思います。
ご法要についても、どうぞお気軽にご相談ください。
監修者情報
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渡辺裕
(わたなべゆたか)
1984年生まれ。千葉県松戸市育ち。実家が石材店のため、幼い頃からさまざまなご家族様の供養に触れて育つ。大学卒業後は法人向けソリューション営業に従事し、その後当石材店に勤務。多くのご家族様のお墓の建立に携わり、2017年に4代目店主として代表取締役に就任。終活に関する資格を多数所有し、幅広い知識と経験でお客様に寄り添ったサポートを心がけている。
有限会社 千代田家石材店/代表取締役
一般社団法人 日本石材協会/認定 お墓ディレクター 2級 認定番号 21-200080-00
一般社団法人 終活カウンセラー協会/終活カウンセラー 2級
一般社団法人 日本看取り士会/看取り士
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