納骨はいつ行う?当日までの準備や流れ、持ち物など 費用やお布施についても紹介
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私たちの人生には数多くの節目というものがありますが、私たちの最後の節目に関連する「納骨」。
「納骨」とは、亡くなった方のご遺骨をお墓に埋葬する大切な儀式です。
故人が生前過ごした時間に感謝を込め、安らかに眠っていただくための供養の一環として行われます。
また、遺族が心を込めてお見送りをするための大切な時間ともなります。
ですが、実際納骨式を行うその時になってみないと分からないことがたくさんあり、不安に思われている方が多いようです。
今回は、納骨を行うための基本的な流れや準備について詳しく解説していきます。
目次
◆納骨とは
納骨とは、文字通りお骨を納めることです。
亡くなった後、火葬され骨壺に入った故人のお骨を、納骨堂や墓地に安置することを指します。
納める方法は骨壺のまま納めることが多いですが、宗教や地域の風習、納める墓地のタイプによっては、骨壺から出して納める場合や、粉骨をして別の容器に入れて納める場合など、さまざまです。
遺骨をお墓や納骨堂に納めることで、故人の魂がその場所に安置され、遺族が心を込めて供養する場ができるという意義があります。
お墓や納骨堂は、家族や親しい人がいつでも故人に会いに行ける場所であり、心の拠り所にもなります。
◆納骨を行うタイミング
納骨は、いつまでに行わなくてはいけないという決まりはありません。
一般的には、四十九日や一周忌など、仏教で定められた節目が目安で行われることが多いです。
四十九日
一般的な仏教の家庭では、四十九日まで自宅で供養したのちに忌明けの法要(四十九日法要)で親族が集まって納骨行うことが多いです。
人は亡くなると 49日目に浄土へ行って仏の仲間入りを果たすとされているため、四十九日法要と合わせて納骨が行われます。
百か日法要
四十九日までに納骨の準備が整わなかった場合は、百か日法要を目安にすると良いでしょう。
百か日法要は悲しみに一区切りをつけ、それぞれの日常に戻っていく節目の法要となります。
一つの区切りとして選ぶ目安として考えても良いでしょう。
一周忌(1年目)
亡くなってから1年後の一周忌も重要な節目とされ、この時期に納骨を行うこともあります。
事前にお墓を持っていない場合は、一周忌を目安にお墓を建てて納骨を行うことが多いです。
大事な人を亡くして気持ちの整理がつかなかった人も、亡くなってから時間が経つことで落ち着いてくる場合があります。
そのため、この時期を選ぶ人が多いようです。
一周忌ではまだ心の整理がつかない人や、家庭の事情によっては、三回忌など一周忌より後に納骨することもあります。
タイミングはいつであれ、故人の最後の節目の納骨式を、心を込めて執り行うことが一番大切です。
◆納骨式までの流れ
➀霊園・寺院への連絡
先祖代々続いているお墓へ納骨する場合など、既に故人のはいるお墓が決まっている場合は、寺院や霊園に納骨の日取りの相談の連絡をします。
四十九日に納骨される場合は、納骨式までの日にちがそんなにないので、早めに連絡を取った方が良いでしょう。
ご住職など祭祀される方がいる場合は、祭祀される方と相談して予定を決める必要があります。
まだお墓をお持ちでない場合は、まず納骨方法を検討し、準備していく必要があります。
最近は、昔からの伝統的なお墓だけではなく、合祀墓の永代供養墓や、樹木葬など、お墓の中でも選択肢も増えてきているので、どういったお墓が自分たちに合っているのか考えたうえで決めていくことが大切です。
お墓を一から建てる場合は、墓地選びやお墓のデザインを決めるところから始まるため、一般的には早くても2,3か月程度かかります。
納骨式の時期に合わせて早めに準備を始める必要があります。
②石材店へ連絡
霊園・寺院へ連絡して日にちが確定したら、石材店へも連絡をします。
実際に納骨をするのは管理事務所の方ではなく石材店の職人が行うため、職人の手配をお願いする必要があります。
③埋火葬許可証・墓所使用許可証の準備
埋葬の事務手続きには、埋火葬許可証と墓所の使用承認証が必要となります。
埋火葬許可証は、大事な書類のため、紛失しないようにお骨の木箱の中に葬儀会社が入れてくれていることが多いです。
墓所の使用承認証は、基本的には墓所の名義人が持っている書類となるため、納骨式まで準備しておく必要があります。
④参列される方々への連絡・確認
納骨式の詳細が決まれば、あとは参列してもらう親族などへ連絡をします。
納骨式後に会食などをする場合は、会食場所のお店の予約を取っておくことをお勧めします。
土日に納骨される方が多いので、霊園近くのお店は早くから予約が埋まってしまうこともあるので、早めに対応しておくと良いでしょう。
⑤当日のお供物・お花などの手配
当日のお花・お線香、お供物などを手配しましょう。
霊園や石材店に依頼できる場合もあります。
宗派によってお供えするお花も変わってきますので、確認しておく必要があります。
お供物は霊園や寺院によってはカラスに荒らされてしまうなどの理由で、納骨式後に持ち帰らなくてはいけない場合もあります。
⑥墓所状況の事前の確認・掃除
しばらく墓所へお参りやお掃除に行けていない場合、墓所内に草がたくさん生えていたり、植木が伸びていたりする場合があります。
状況によっては、お骨を納めるカロートの蓋石が開けられないくらい草が生い茂っている場合もあるので、事前に墓所を確認して、掃除をしておくことをおすすめします。
自分たちでお掃除が出来ない場合は、納骨を依頼している石材店に連絡すると対応してくれるので、相談してみると良いでしょう。
◆納骨式当日の流れ
地域の風習や宗派によって違いがあることもありますが、納骨式の基本的な流れを紹介します。
➀管理事務所で受付・手続き・清算
開式時刻の30分くらい前には霊園・寺院に到着するようにすると良いでしょう。
霊園に到着したら、まず管理事務所に立ち寄るようにしましょう。
お花やお供物などを依頼している場合は、依頼内容の清算をします。
また、埋火葬許可証と墓所の使用許可証を提出して、埋葬の手続きを行うようにしてください。
➁納骨
参列者の方がお揃いになったあとは墓所または本堂へと移動します。
霊園の本堂などを借りている場合は、本堂でご住職に法要を行ってもらったあとに墓所へ移動する流れになります。
墓所では納骨を行う職人がお墓の蓋を開けた状態で準備していますので、まず初めにご遺骨をお墓へ納めます。
きちんと骨壺が収まっていることを参列者に確認をしていただいた後に、職人がカロートの蓋を閉じます。
③読経・祈祷
ご住職にお経を唱えてもらい、故人の冥福をお祈りします。
④焼香
ご住職の指示で、焼香を行います。
焼香は、施主、親族、一般参列者の順番で行うことが一般的とされています。
宗旨・宗派によって内容がかわることがありますが、目安の時間としては30分~1時間くらいとなります。
◆納骨に係る費用
納骨料とは、納骨作業を行う職人が事前にお骨を納めるカロートの拝石(蓋石)を開けるための準備、当日お骨を納め、納めたあとに目地止めというお墓を閉じるまでの一連の作業にかかる金額です。
納骨に係る費用は地域によって違いはありますが、3万円~5万円ほどが多いです。
大きめの墓所の場合、職人の手ではお骨を納めるカロートの拝石(蓋石)が大きくて開けられない場合もあります。
そのような場合は、クレーンを使う必要があるので、納骨費用はお墓の造りや大きさによって変わってくる場合もあります。
また、納骨費用とは別に当日のお花・お線香・お供物に係る費用もあります。
墓石へのお戒名などの彫刻を依頼した場合や、お塔婆を依頼した場合は、納骨費用とは別に料金がかかるので、事前に予算について確認しておくことが必要です。
◆納骨式についてQ&A
納骨式について、弊社によくご相談いただく内容をご紹介します。
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雨でも納骨を行うことはできますか?
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納骨の予約はご住職や参列者の予定を合わせて事前に日にちを決めるため、お天気についてはその時になってみないと分かりません。
納骨式の日にちが近くなって、天気予報が雨なので納骨式を行うことが出来るか心配だと相談があります。
雨でも基本的には納骨式を行うことは出来ます。
身の危険が迫るような台風などのお天気ではない限り、石材店や霊園の方から納骨式の延期やキャンセルを依頼することはありません。
お客様の都合によりキャンセル依頼がない限り、基本的には納骨式は予定通り行うことが出来るので安心してください。石材店や霊園の管理事務所へ相談すれば、事前にパラソルを用意してもらえる場合も多いです。
ただし、参列者全員がパラソルに入るのは難しいので、参列者は傘を差して納骨式に参列して全く問題ありません。
パラソルを依頼する場合は、レンタル使用料がかかりますので、事前に料金を確認しておく必要があります。
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納骨時のご住職へのお布施はいくらですか?
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お布施の金額は、基本的には法要数によって変わるものなので、一概にいくらと言うことはできません。
一般的にはお布施として3万円~6万円くらいの場合が多いです。
お布施とは別に5千円~1万円お車代としてお渡しするようにしましょう。納骨式を四十九日のタイミングで行う場合、「納骨法要」「四十九日法要」「位牌開眼」を同時に行うことが多いため、法要数は3つになることが多いです。
(位牌開眼は位牌を作った場合のみ。宗派によっては位牌を作らない宗派もあります)お布施の金額は地域や宗派、檀家さんなどお寺様とのお付き合いの深さなどによって変わってきます。
お布施の金額が分からなくて不安な場合は、いくら包めば良いのか、管理事務所や石材店・寺院の受付などに事前に聞いておくことをおすすめします。
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納骨式のときの持ち物は?
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基本的な持ち物を紹介します。
➀ご遺骨
➁霊園使用許可証
③埋火葬許可証または改葬許可証
④本位牌・白木位牌(お位牌の開眼供養が必要な場合)
⑤献花・線香
⑥(遺影)
⑦(お供物)
⑧(可能であれば、納骨をする職人への心付け)②霊園使用許可証と③埋火葬許可証または改葬許可証は、管理事務所で納骨の手続きを行う時に必要な書類となります。
⑦お供物は、カラスなどによって荒らされてしまうため、納骨式が終わった後に持ち帰らなくてはいけない場合が多いです。
お供物と聞くと、フルーツ盛り合わせのような立派なものを想像する方が多いかと思いますが、持ち帰ることも考えて、故人が好きだったお饅頭やクッキーなどちょっとした小さめのお菓子や、缶やペットボトルのお茶やコーヒーなどで問題ありません。
⑧の納骨をする職人への心付けについては、冠婚葬祭の伝統的な風習のようなものになるので、忘れてしまっても納骨式のサービス内容に変わりはありませんので安心してください。
用意できる場合は、納骨をしてくれる職人へ少しの感謝の気持ちとなるので、金額は用意きる少なめの金額で問題ありません。
寸志というかたちでポチ袋のようなもので準備しておくとよいでしょう。
おわりに
納骨は亡くなった方を大切に想う気持ちを形にする大切な儀式です。
いつまでに行わなくてはいけないという決まりはありません。
家族と相談して、気持ちの整理が付いたタイミングで、心を込めて行うことが何よりも大切です。
納骨を行うことで、そのあとの回忌法要やお墓参りなど、故人のためへの供養の時間が続いていくことになります。
ただ、納骨に関しては、実際そのときになってみないと分からない事がたくさんあります。
霊園の管理事務所や石材店などに初めてでわからないと相談すると、当日までの準備ややらなくてはいけないことなどを教えてもらえるので不安を解消することができます。
大切な故人へ心を込めたお別れをするために、事前に不安なことは解消して、納骨の準備を進めていきましょう。
監修者情報
渡辺裕
(わたなべゆたか)
1984年生まれ。千葉県松戸市育ち。実家が石材店のため、幼い頃からさまざまなご家族様の供養に触れて育つ。大学卒業後は法人向けソリューション営業に従事し、その後当石材店に勤務。多くのご家族様のお墓の建立に携わり、2017年に4代目店主として代表取締役に就任。終活に関する資格を多数所有し、幅広い知識と経験でお客様に寄り添ったサポートを心がけている。
有限会社 千代田家石材店/代表取締役
一般社団法人 日本石材協会/認定 お墓ディレクター 2級 認定番号 21-200080-00
一般社団法人 終活カウンセラー協会/終活カウンセラー 2級
一般社団法人 日本看取り士会/看取り士
一般社団法人 日本尊骨士協会/尊骨士
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