身近な仏具「おりん」を鳴らす意味や種類 最近のおしゃれなデザインなども紹介
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お仏壇でお線香をあげるとき、仏壇に置いてある仏具をチーンと鳴らしたことがあると思います。
普段何気なく使っているこの仏具の名前をご存知でしょうか。
これは「おりん」と呼ばれるもので、重要な役割を果たす仏具の一つです。
おりんを鳴らすと、その美しい音と共に、仏式の儀式や瞑想の時間に平和と静けさをもたらします。
お位牌などもそうですが、最近はインテリアになじむようなおしゃれな仏具も増えてきています。
今回は仏具の一つである「おりん」について解説し、近年のデザイン性のある「おりん」についても紹介いたします。
おりんについて
◇おりんとは
主に金属製で、小さな鉢形をしており、専用の木製の棒でたたくことで清らかな音を出します。
木魚やお寺の鐘など、音を出す仏具のことを「梵音具(ボンオング)」と呼びますが、おりんも梵音具の一つです。
もともとは、禅宗のみで使用されていましたが、現在はほぼすべての宗派で使用されています。
宗派によって呼び方も様々で、「鈴(リン)」や「鏧(キン)」などと呼ばれることもあります。
◇なぜおりんを鳴らすのか
仏教の儀式や行事で、おりんの音は重要な役割を担っています。
その美しい音色は、儀式の進行を助けるとともに、参列者の心を落ち着かせ、集中力を高める効果があります。
仏壇での日常的なお参りや祈りにおいては、心を引き締め、神聖な空間を作り出す手助けをします。
➀法要時、読経の開始と終了の合図
おりんは、ご住職が経文を読み始める前や、終えた後に鳴らされることが一般的です。
これにより、読経の区切りが明確にすることができます。
また、お経の音程やリズムを合わせるために使われているとも言われています。
おりんの音で、参列されている方々の注意を引くこともできます。
➁精神の集中と浄化
おりんの澄んだ音は、心を落ち着かせ、集中力を高める効果があります。
仏壇でおりんを鳴らすことによって、私たちの邪念を取り払い、その場を清めてくれると言われています。
また、仏壇の前でおりんを鳴らすことで、心を穏やかに保ち、日々のストレスや悩みから解放される人もいるかもしれません。
③故人への供養、祈りを届ける
おりんの「チーン」という長く余韻の残る澄んだ音は、極楽浄土のご先祖様まで届くとも言われています。
日々の生活の中で、おりんの音を通じて、故人や先祖の魂に対して心からの敬意と感謝を伝えることができます。
このように、おりんは単なる音の出る道具ではなく、精神的な集中と敬意の表現のための重要な仏具として位置づけられています。
おりんの種類
おりんにもいくつか種類があるので、代表的なものいくつか紹介します。
◇鉢型
伝統的な仏教の儀式や家庭の仏壇で使われることが多く、最も一般的なみなさんが目にしたことのある形のおりんとなります。
りん棒と呼ばれる専用の棒で軽く打ちこむことで、音を鳴らします。
基本的には仏壇に直接置くのではなく、専用の台の上に、りん布団というマットを敷き、その上に置きます。
りん布団を置くことで、不要な振動を防ぎ、音の純度を保つことができます。
◇印金(いんきん)
携帯用のおりんの種類のことを指します。
手のひらサイズで、外出時や外での法要にも適しています。
小さなおりんとりん布団に持ち手が付いているため、手で持っておりんを鳴らすことが出来ます。
◇高台りん
高台りんとは、台と一体型になっているおりんです。
りん布団は必要なく、りん敷と呼ばれる布を敷いて使用します。
ワイングラスのような形をしたすっきりした形をしているので、最近の洋風やモダンな仏壇にも合うデザインです。
変わりつつある仏具のイメージ デザイン性の高いおりん
仏壇や仏具は、なんとなく家の中の和室の奥に仏壇が置かれていて、仏具は黒や茶、暗めの赤などの色が多く、暗くて重いイメージのものを思い浮かべる人の方が多いと思います。
ですが、最近では私たちの暮らしの変化に合わせて、仏壇や仏具も大きく変わってきています。
洋風の家に合うようなおしゃれなデザインのものが増えていることをご存知でしょうか。
仏具であることを忘れてしまうくらい、デザイン性が高く、かわいらしいおりんが最近ではたくさん出ています。
ご紹介させていただいたおりんは、空隠 KUON の商品です。
弊社で取り扱わせていただいており、店内でも展示させていただいておりますが、おりんとは思えないほど繊細で、インテリアのように馴染んでおります。
このように、最近は仏具も昔のイメージとは異なり、現代的なデザインのものがたくさんあるので、それぞれの家庭の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
紹介したおりん商品について
空穏 KUON のホームページはこちら
おりんについてQ&A
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おりんを選ぶときのポイントは?
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まずは、仏壇のサイズやデザインに合ったものも選ぶことです。
大きすぎるおりんを選んでしまったら、仏壇に置くスペースがないということのもなりかねません。
事前に仏壇に見合ったサイズを調べておくようにしましょう。
また、おりんの音色もポイントです。
仏壇と向き合ったときに、日常的に使用する機会の多いおりんは、その音によって自分の心も落ち着かせることができるように、気に入った音色のものを選ぶと良い鵜でしょう。宗派によっては、おりんの種類が決まっている場合もあるので、事前に宗派の決まりはあるのか確認してから選ぶようにしましょう。
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おりんは何回鳴らせばいいの?
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一般的には2回鳴らすことが多いです。
特に決まりはありませんが、鳴らしすぎないようにしましょう。
基本的には1回目は優しく鳴らし、2回目は少し強く叩いて鳴らします。ただし、真言宗は2回、浄土宗は読経の時にしか鳴らさない、と言ったように、宗派によって鳴らす回数も異なっていたり、鳴らさない宗派もあるため、一概に何回が正しいというのはありません。
宗派の中でも、それぞれのお寺様の考え方によって鳴らす回数が異なっている場合もあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
おわりに
おりんは、日常の中で故人への感謝や敬意を伝えるための仏具である一方、単なる音のなる仏具ではなく、その綺麗な音によって、私たちの心の中の邪念を取り除いて落ち着かせてくれたりする役割も果たしています。
最近はデザイン性豊かなおりんも増えてきているので、それぞれの家庭に合ったおりんを選ぶことができるようになっています。
仏壇と向き合ったときに、おりんを鳴らして、心を落ち着かせてから故人と会話してみてはいかがでしょうか。
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大切な方々と共に、ご先祖様と、これから繋いでいく家族のために最善のお墓・供養の形を選択していただけばと思います。
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