終活とは いつから、どんなことを始める? オンライン時代のデジタル終活についても紹介

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終活とは人生の終わりに向けて準備する一連の活動を指します。
2012年ユーキャン新語・流行語大賞の選出をきっかけに、よく耳にする機会が増えた言葉です。
さらに、最近では「デジタル終活」という言葉も聞いたことがあるかもしれません。
オンラインでのやり取りが増えるなかで、私たちの大切な情報もデジタル形式で記録されていることの方が多いかと思います。
そういった情報の整理をしていくことも、終活の一環としてものすごく重要なことになります。

「人生の終わりについて考える」と聞くと、暗く考えがちで、マイナスなイメージを抱く人もいるかもしれませんが、終活は決してマイナスなことではありません。
むしろ、自分自身の最期をどうしたいかと考えることをきっかけに、人生の最期までに何をしたいのか、自分にとって大事なものはなんなのか、再認識できる良い機会となります。

今回は終活について考え始めている方々へ、終活についての理解を深められるように、近年のデジタル終活のことも含めてご紹介します。

終活とはどんなことをするのか 

終活とは、自らの死に備えて、生前整理、葬儀やお墓の計画など、人生の終わりに向けて行う一連の準備のことを指します。
終活の具体的な例をいくつかご紹介します。

 ◇エンディングノートの作成

終活のまず初めのステップとして、エンディングノートを書くことをおすすめします。

エンディングノートとは、自分の人生の最期を迎えるときの、自分の希望や考えを書いておくためのノートです。
法的な効力はなく、あくまでも自分の意思や希望を記しておくためのノートとなります。

自分の人生の最期を真剣に考える機会は、日常生活のなかで滅多にないことだと思います。
それは多くの方が、人生の最期=死というものを、ネガティブなことに捉えられるからです。
ですが、実際に自分の人生の最期を想像した時に、どういったかたちで看取ってもらいたい、誰に側にいてもらいたい、家族には葬儀やお墓のことはこうしてもらいたい、などと考えることは、自分自身を見つめなおすことのできる時間になります。

自分にとって大切にしたいものを再認識することができ、同時にあと残りの人生でどんなことがやりたいのか、新しい目標が夢が見つかることもあります。
これはキャリアの目標や、個人的な目標、趣味や旅行などが含まれるかもしれません。
このような目標が見つけられることで、具体的な行動計画を立てる基盤を築くことができます。

 ◇生前整理をする

生前整理とは、身の回りの「物」や「財産」を整理することです。
不要な物を予め処分し、大切な物や残しておきたいものだけに自分自身で整理をしておくことで、遺された家族の負担を減らすことができます。

亡くなった後に、家族の方々が「遺品整理が大変」ということを耳にすることがあると思います。
遺品整理というのは、家族が亡くなった人の遺品や財産を整理したり処分することです。
整理する立場の人間が「自分」か「家族」かの違い、整理する時期が「生前」か「死後」かだけの違いで、生前整理も遺品整理も同じことを指すということです。

つまり、自分自身で自分にとって不要なものを処分したり財産の整理をしておくことで、家族への負担を確実に削減することが出来ます。

 ◇医療・介護の希望を考える

自分がもし病気になったとき、高齢になって介護が必要となったとき、どのような治療を行ってもらいたいか、どのような介護を希望するか考えておくことも、終活の一つと言えます。

治療法はこうしてもらいたいという自分の意思を伝えられなくなってしまった状況の場合でも、事前に治療法を決めておくことで、家族がどうしたらよいのか悩まずに済むので、精神的負担を軽減することが出来ます。

また治療にも介護にももちろんお金がかかります。
事前に自分の意向を伝えておくことで、経済的な負担を減らすこともできます。

 ◇葬儀やお墓のことを決めておく

お葬式やお墓に関しては、本当に人生の最期に行われることなので、どういった形の葬儀を望むのか、どこに納骨してもらいたいのか考えることは、とても大切なことです。
またお墓を持っていない方の場合は、自分はどんなお墓でどのような埋葬方法を望むのか考え、霊園や納骨堂を見学して自分の希望に合った場所を決めておくことができます。

お墓について考える中で、新たにお墓を買うのではなく、家族への負担を考えて今持っているお墓を事前に墓じまいするという結論に至る人もいるかもしれません。

自分が最後どういった形を望むのか考えておきましょう。

 ◇遺言書を作成する

法的な文書である遺言書を作成することで、自分の財産や意志を法的に保護し、家族間のトラブルを防ぐことができます。
エンディングノートはあくまでも自分の意向や希望を記すものであって、誰に対して、どの財産をどれだけ相続させるのか、法的に示すことができるのは遺言書となります。
心配な方は専門家と相談しながら、正確で明確な遺言書を作成すると良いでしょう。

終活の本当の意義とは

終活の具体的な例をいくつか紹介して分かるように、終活は単に物理的な整理という意味だけではありません。

自分の人生の最期を考えることで、自分自身の価値観や人生の意味を見つめ直し、残された時間をどのように過ごすかを考える機会となります。
終活を行うことで、自分の価値観や人生観を明確にすることへとつながり、これには、自分が大切にしたい人間関係や、今後達成したいこと、家族や大切な人へ伝えたいメッセージなどを再認識するきっかけとなります。

生前整理や遺言書の作成を通じて、物質的な負担だけでなく、精神的な負担からも解放される感覚を得られる場合もあります。
断捨離とも呼べますが、必要ないものを手放すことで、心に新たな空間が生まれます。

また、終活は家族に負担をかけず、自分の意志を明確に伝えるための手段でもあります。
終活を通じて自分の最終的な意志を明確に伝えることは、家族に対する愛情と配慮の表れです。
経済的にも精神的にも、物理的にも、家族への負担を軽減することができるからです。

また、家族が自分の意志を理解し、尊重してくれることで、お互いに安心感を共有することができます。
物質的な遺産だけでなく、家族として受け継ぎたい価値観や教訓についても話し合うことで、より深い絆を築くことができたり、再確認する時間となります。

終活は自分の人生の最後について考え準備する、というネガティブなイメージではなく、ポジティブに考えられるようになってきました。
終活の本当の意味は、人生の最期をどのように自分らしく迎えるか、残りの人生をどのようにより充実したものにできるのか、新たな夢や目標を見つけ行動することと捉えられるように変化してきているようです。

デジタル終活について

デジタル終活は、近年のデジタル時代において非常に重要な側面となっています。
オンラインでの活動が増える中、私たちのインターネット上の足跡も膨大な量になっています。

 ◇デジタル終活とは

今の時代、パソコンやスマートフォンなどを使用しない人の方が少ないかと思います。
日常的に意識していなくても、デジタル遺品と呼べるものはたくさんあります。
実際にどんなものがデジタル終活の対象と呼べるのか紹介します。

●スマートフォン・パソコン内のアドレス帳や住所録
●デジタルコンテンツ(写真、動画、ドキュメントなど、デジタルフォーマットで保存された個人的なデータ)
●アプリ内のデータ
●SNS、メール、オンラインバンキング、ショッピングサイトなどオンラインアカウントのデータ
●ネットバンク・証券会社などの口座情報 
 など

これらの情報を整理し、必要ないものは消去や削除していくことが大切です。
デジタル終活が行われていないと、亡くなった後に家族がデータを整理、削除しようとしても、ログインパスワードが分からなくて開くことが出来ないという問題も起きます。

 ◇デジタル終活の進め方

まずは自分が持っているデータを把握することが大切です。

スマートフォンが欠かせなくなっている日々の中で、気が付いたら写真や動画のデータは莫大な量となっています。
ですが実際、残しておいたデータを1年以内に見返して確認する人は少なく、必要のないデータなのに保存され続けているものがたくさんあるのです。
そういった写真や動画、メールは莫大な量となります。

まずは、スマートフォンやパソコン内に保存されているデジタルコンテンツを確認し、必要のないデータは削除していくことをおすすめします。
全てを消去する必要はありません。
デジタルコンテンツは人生の大切な思い出や記録なので、取っておきたい大切な思い出はそのまま残しておいて大丈夫です。
残しておくことで、家族や大切な人への遺品ともなります。
残しておきたいデータと、処分してもいい不要なデータとの整理をし、削除していくことが大切です。

また、過去に登録してもう使用していないアプリやSNSなどをそのままにしている人も多いかと思います。
不要なアカウントデータをそのままにしておくと、個人情報の漏洩などにつながるリスクも高くなります。
使用していないアカウントを見直し、解約や削除を行っておく必要があります。

必要なアカウントや継続して使用しているネット銀行の情報などは、家族にわかるようにメモをしたり、事前にデジタル終活をしていることを伝え、知らせておくといいでしょう。
どこかに重要なパスワードなどの情報を残すときは、家族以外の第三者に漏洩してしまう万が一のことも考え、そのまま記すのではなく、家族にしかわからない情報で「〇〇の誕生日」「昔飼ってた犬の名前」など、パスワードにつながるヒントで残しておくことをおすすめします。

終活を始める年齢

終活を始める具体的な年齢にルールはありません
何歳から始めても問題ありません。
一般的には65歳前後で仕事を退職して時間的余裕が出来た年齢や、子育てが一段落し、体力や判断力が十分に残っている段階で始める方が多いようです。

終活と聞くと高齢なイメージを抱く人が多いかと思いますが、最近は20、30代くらいから終活について考え始めている人も多いです。
年齢に関わらず、特に健康や家族の状況に大きな変化がある場合、早めに始めることが望ましいでしょう。
終活は、財産の整理だけでなく、人生を振り返り、将来について深く考える過程でもあります。
自分のライフステージや健康状態、家族構成を考慮して、個々に合ったタイミングで始めることが重要です。
また、突然の事故や病気に備えて、若い時期から意識しておくことをおすすめします。

おわりに

終活を始めることは、決して簡単な作業ではありませんが、それによって得られるものは、物理的なことだけではなく、精神的な安心感や家族への配慮や負担の軽減など多岐に渡ります。
自分がどのような最期を迎えたいか考えてみることで、自分にとって本当に大切な時間や、大事な人を再認識することにつながったり、残りの人生にやりたいことの夢や目標を見つけらる良いきっかけとなります。
終活は、人生の終わりに向けて行うネガティブなことではなく、残りの人生をいかに充実させるか、前向きな行動として近年は捉えられています。

またスマートフォン・パソコンが欠かせなくなった日々の生活の中で、デジタル終活を行うことも私たちの重要な責任となります。
自分自身のデジタル遺産を適切に整理・管理していくことで、遺族に余計な負担をかけないようにすることが出来るので、ぜひ出来るところから始めてみてください。

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