お墓の基礎知識 構造や装飾品の役割を知ろう

お墓の構造に決まりはありませんが、お墓は基本的には、石碑、お骨を納めるカロート(納骨棺)、墓所の周りを囲んでいる外柵という構造になっています。
今回は、お墓の構造の基礎知識、塔婆立や花立などの装飾品(備品)について紹介します。

墓石の基本的な構造

お墓は基本的な構造としては、石碑、お骨を納めるカロート(納骨棺)、外柵となっています。

 ◇石碑

お墓をイメージした時に想像するお墓の正面の部分です。
伝統的な日本のお墓の「和型石碑」と、近年増えている横型の「洋型石碑」などがあります。

基本的には「〇〇家之墓」や「先祖代々之墓」などと彫られいる「棹石」と呼ばれる石と、家紋や家名が刻まれる「上台」、上台の下にある「中台」、中台の下にあり、ちょうど地面についている部分の「芝台」と呼ばれるもので構成されることが多いです。
芝台を省いて建てられることもあります。

 ◇カロート(納骨棺)

お墓にはカロート(納骨棺)と呼ばれる部分があります。
石碑の下にあるため、普段は目に見えないところに当たりますが、遺骨を納めるところであり、1番大切な部分であると言えます。

カロートの底の部分は、遺骨を自然に還すという考え方から、コンクリートではなく土になっていることも多くあります。
カロートの上には「拝石」と呼ばれる石があり、蓋の役目を果たしています。

一般的にカロートは地下に作られますが、丘カロートと呼ばれ、地上にカロートを作る場合もあります。

 ◇外柵

墓所を周りを囲んでいる柵を外柵と呼びます。
周囲との境界を分けるために墓地の周りを囲んでおり、墓地のスペースなどによってさまざまな形式の外柵があります。

昔はコンクリートで建てられることが多かったですが、最近は石碑と同じように耐久性の強い御影石で作られることが多くなっています。

花立や塔婆立などお墓の装飾品

●塔婆立
お塔婆を立てておくのに必要なものです。
浄土真宗など宗派によってはお塔婆を立てない宗派もあるので、墓所によっては塔婆立がない墓所もあります。
塔婆立は石でできたものやステンレス製のものなどありますが、機能に変わりはありません。

●花立
墓石に備え付けられているお花を供えるためのものです。

●水鉢
ご先祖様に水を供えるためもので、石碑の前に設置されます。
正面から見ると真ん中の目立つところに位置するため、家紋が彫刻されることも多いです。

●羽目
お墓の境界を囲っている外柵の柵の部分のことです。

●根石
お墓全体を支える土台となる石です。
根石の上に羽目があり、この2つを外柵と呼びます。

●拝石
カロート(納骨棺)の上にある石で、蓋の役目を果たしています。
納骨する時には、この石を開けて骨壺をカロートへ納めます。

●表札
お墓の家名や区番を表記します。

●墓誌
故人の戒名や俗名、死亡年月日、年齢などを彫刻する石版です。
御影石で作られたものの方が文字が読みやすいため、近年では御影石のものが主流となってきています。
お墓の大きさによって墓誌を立てない墓所もあります。
墓誌を立てずに彫刻をする場合は、石碑の側面に彫刻することが一般的です。
石碑の側面の彫刻スペースがなくなった場合、後から墓誌を立てることも可能です。

●香炉
お墓の手前の方にあり、線香をお供えする時のためのものです。
昔はお線香を立ててお供えする「立置型」が多かったですが、雨や風の日は付けられないので、現在はお線香を寝かせてお供えする「くりぬき型」の香炉が主流となりました。

●石碑
お墓をイメージした時に想像する、家名が書かれているお墓の正面の部分です。

他にも、燈篭や五輪塔、お地蔵様などが立っている墓所や、荷物を置くための荷物台や、お参りに来た方の名刺を入れておくための名刺受などがある墓所もあります。

納骨する骨壺のサイズ

納骨する時の骨壺の大きさは、地域によって差があります。

一般的には東日本では7寸(高さ:約25.5㎝・直径:21.7㎝)の骨壺が用いられ、西日本では6寸(高さ:約20.5㎝・直径:18.2㎝)の骨壺が用いられることが多いと言われています。
ただし、地域や風習によって多少異なることもあります。
また、お墓や納骨堂によって入口の大きさも違いがあります。

分骨した場合の骨壺を納める場合は、小さめの3寸や4寸の骨壺となることが多いです。

おわりに

お墓には基本的な構造はあるものの、決まりというものはありません。
一般的な墓所に備えられているお墓の装飾品には、それぞれ意味と役割があり、供えられています。

今回ご紹介したもの全てが、必ず必要というわけではありません。
また、地域や宗派によって、それぞれの風習があり、装飾品などにも多少違いがある場合もあります。
お墓を建てるときは、墓所の広さや立地条件なども考えながら家族や石材店と相談して、必要なものを選択して決めてください。

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